月: 2025年8月

障がい者グループホームは、職員の支えを受けながら安心して生活できる場所です。

毎日の生活にはリズムがあり、平日と休日で過ごし方が少しずつ変わります。

この記事では、障がい者グループホームの過ごし方や守るべきルール、受けられるサポートについて詳しく解説します。

この記事を読めば、グループホームでの生活をイメージでき、不安なく生活を始められるでしょう。

障がい者グループホームの1日のタイムスケジュール

障がい者グループホームでは、日々の生活を安心して過ごせるように、生活の流れがある程度決まっています。

平日と休日では過ごし方が異なりますが、どちらも無理のないペースで生活できるよう配慮されています。

ここでは、障がい者グループホームの平日と休日のタイムスケジュールを解説します。

平日の場合

障がい者グループホームの平日のスケジュール例は、以下のとおりです。

• 午前6時半〜7時：起床・身支度
• 午前7時半ごろ：朝食
• 午前8時半ごろ：仕事や通所先へ出発（職員の付き添いあり）
• 午前9時〜午後4時ごろ：日中活動（就労・作業所など）
• 午後5時ごろ：帰宅
• 午後6時ごろ：夕食
• 午後7時〜9時：自由時間（テレビ・読書・談話など）
• 午後9時〜10時：入浴・就寝準備
• 午後10時ごろ：就寝

平日は、基本的に仕事や日中活動への参加が中心です。

グループホームでは昼食を提供していない場合が多く、弁当を持参したり外食したりと、それぞれ昼食を済ませます。

夕方になると、仕事や活動を終えて17時前後に帰宅し、職員と一緒に夕食の準備や入浴の支度をします。

外部での活動が中心になり、比較的スケジュールがしっかりと決まっている場合が多いため、規則正しい生活ができるでしょう。

休日の場合

障がい者グループホームの、休日のスケジュール例を見ていきましょう。

• 午前7時半〜8時：起床・身支度
• 午前8時半ごろ：朝食
• 午前9時〜12時：家事（掃除・洗濯）や買い物（職員の同行あり）
• 午後0時ごろ：昼食（調理または弁当など）
• 午後1時〜4時ごろ：自由時間または外出（散歩・イベント・外食など）
• 午後5時ごろ：帰宅・夕食準備
• 午後6時ごろ：夕食
• 午後7時〜9時：自由時間（趣味活動・入浴）
• 午後9時〜10時：就寝準備
• 午後10時ごろ：就寝

休日は仕事や通所がないため、グループホームでのイベントや外出・家族との時間など、自由に過ごせます。

夕方以降の流れは平日とあまり変わらず、午後6時ごろに夕食をとり、夜は午後9時〜10時ごろに就寝します。

平日よりも休日の方が自由時間が多いため、自分に合った休日の過ごし方を見つけていきましょう。

障がい者グループホームでの自由時間の過ごし方

障がい者グループホームでは、決まった日課だけでなく自由に過ごせる時間も大切にしています。

ここでは、障がい者グループホームでの具体的な自由時間の過ごし方を解説します。

趣味活動や入居者同士の活動に参加する

グループホームでの自由時間では、個人で楽しむ趣味や他の入居者と一緒に取り組む活動に参加できます。

リビングの共有スペースで他の人と一緒にテレビを見たり、ボードゲームを楽しんだりと、自由に入居者と交流を図れる点もグループホームのメリットです。

また、手作りおやつや季節の行事などのレクリエーションを職員が企画してくれることもあるため、自然と人との繋がりが広がるでしょう。

地域のイベントに参加して交流を図る

グループホームでは地域との交流も大切にしており、休日は地域のイベントに参加する場合もあります。

近所の公園で開かれるお祭りや町内の清掃活動などに参加することで、新しい出会いや体験が生まれるでしょう。

イベントがあるときは、職員が事前に予定を確認し、希望者を募ってから外出します。

地域との交流により顔馴染みができ、社会参加のきっかけになる場合もあるため、緊張しすぎず自分に合った形で一歩を踏み出してみましょう。

障がい者グループホームで守るべきルールはある？

障がい者グループホームでは、生活リズムの調整や共同生活の快適さを守るために、さまざまなルールが設けられています。

ここでは、障がい者グループホームで決められているルールを解説します。

門限・消灯のルール

障がい者グループホームでは、集団生活を円滑に行うため、入居者の安全確保のために門限や消灯時間などのルールが設けられています。

多くの施設では、門限が夜の9時〜10時、消灯時間が22時頃です。

門限や消灯のルールに合わせた生活を心がけて、規則正しいリズムで毎日を穏やかに過ごしましょう。

外出・外泊のルール

基本的に外出は自由ですが、外出前の事前申告や門限の遵守など、細かなルールが決められている場合があります。

外泊については、一般的に事前の届け出が必要で、頻度や条件に制限を設けている施設が多いようです。

これらのルールは施設ごとに異なり、入居者の状況や施設の支援体制によって柔軟に対応している場合もあります。

自分の身の安全を守るためにも、外出や外泊のルールをきちんと守って行動しましょう。

共同生活でのルール

障がい者グループホームは、複数の入居者同士が共同で過ごすため、生活の中でルールが決められています。

具体的な内容は、以下のとおりです。

• 日常生活の基本的なスケジュール（起床時間・食事時間・就寝時間など）
• 共有スペース（リビング・ダイニング・浴室・トイレなど）の利用時間や使用方法
• 食事・入浴・洗濯などの時間帯や方法
• 共有スペースの清潔さの維持

これらのルールは、入居者が社会生活に適応するための訓練という側面もあるため、全員が意識して守ることで快適な生活に繋がるでしょう。

障がい者グループホームで受けられるサポート内容

障がい者グループホームでは、日常生活のさまざまな場面でサポートを受けられるため、一人暮らしに不安がある方も安心して生活できます。

ここでは、障がい者グループホームで受けられる具体的なサポート内容を解説します。

参考：厚生労働省『グループホームの概要』

世話人や生活支援員による生活支援

障がい者グループホームには、世話人や生活支援員という職員が勤務しており、家事全般の手伝いや排せつの介助などさまざまなサポートをしてくれます。

基本的には、入居者の自立を促しながら必要な部分だけをサポートするという考え方で支援が行われています。

自分でできることは自分で行い、難しい部分はサポートを受けながら生活する力を身につけていきましょう。

お薬の管理や健康面でのサポート

お薬の管理が難しい方には、服薬時間の声かけやお薬カレンダーでの服薬管理など、飲み忘れがないようにサポートをしてくれます。

また、体調不良時の病院付き添いや定期受診の通院など、健康面のサポートも必要に応じて行っています。

健康面で不安なことがあれば、すぐに職員に相談し適切なサポートを受けましょう。

相談相手としての心のサポート

世話人や生活支援員は、入居者の気持ちに寄り添い、話を聞いてくれる存在です。

職場での悩みや人間関係の悩みなどがある場合は、一人で抱え込まずに気軽に相談しましょう。

施設によっては、定期的な個別面談の機会を設けているところもあります。

話すことで気持ちが軽くなり、新しい解決策が見つかる可能性もあるため、困った時は職員や仲間を頼りましょう。

よくある質問

グループホームで禁止されていることは何ですか？

障がい者グループホームは、一人ひとりの自立を尊重する場所ですが、共同生活をする場でもあるためいくつかの禁止事項が設けられています。

主な禁止事項は、以下のとおりです。

• 他の入居者や職員に対する暴力行為や暴言
• 共有スペースでの騒音行為
• 門限を守らない・無断外泊
• 他の入居者の部屋へ無断侵入
• 共有スペースの独占
• 施設の備品を壊す、無断で持ち出す
• 決められた場所以外での喫煙
• 家賃や食費などの支払いの滞納

これらの禁止事項は、他の入居者と気持ちよく暮らすためのマナーです。

入居前にしっかりとルールを確認し、わからないことがあれば職員に質問しましょう。

障がい者グループホームは何年いられる？

障がい者グループホームの入居期間は基本的には無期限で、希望すれば長期の入居が可能です。

しかし、一人暮らしへの移行を目的とした通過型やサテライト型は、原則3年という期限があります。

入居期間の延長可否は、施設や自治体の方針によって異なるため、事前に詳しい入居条件を確認しておくとよいでしょう。

【まとめ】障がい者グループホームでの過ごし方

障がい者グループホームは、平日は仕事や通所を中心に、休日は趣味や外出を楽しめるよう配慮されています。

生活に必要な支援も受けられるため、一人での暮らしに不安があっても安心して生活を続けられます。

快適に過ごすためには、ルールを守りながら自分に合った生活スタイルを見つけることが大切です。

障がい者グループホームの過ごし方を理解し、自分に合った暮らし方を考えていきましょう。